無言で刺す女子高生、賑わう町に衝撃走る [日刊スポーツ]
2004年7月23日 時事ニュース
無言で刺す女子高生、賑わう町に衝撃走る
夏祭りを楽しんでいた男性の白っぽい上着が、突然赤く染まった。富山県福光町で、15歳の女子高生が見ず知らずの男性を刺した殺人未遂事件。「むかついたから刺した」−。北陸地方の梅雨が明けたばかりの22日夜、見物客でにぎわう町に衝撃が走った。
「刺されたのでタオルを貸してください」。男性（21）は血を流しながら、現場から約20メートル離れた商店に助けを求めた。タオルで止血する傍らでは、別の商店の人が大慌てで119番するなど、祭りの陽気さは一気に吹き飛び、周囲は騒然となった。
夏祭りの実行委員会などによると、刺されたのは地元婦人会による民謡流しが終わった午後9時すぎ。歩行者天国で友人と祭り見物を楽しんでいた男性が突然、背中を刺された。女子高生は無言で一度刺し、血の付いた包丁を捨てて逃げた。
祭りの実行委員会のメンバーは一夜明けた23日午前、「せっかくの祭りでこんなことが起こるなんて。残念だ」と肩を落とした。（共同）
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-040723-0015.html
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■ 逮捕の女子高生「2人で刺す相手決めた」
富山県福光町の路上で女子高生が夏祭りを見物していた警備員本多宏行さん（21）を刺し重傷を負わせた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された県立高校1年の女子生徒2人（いずれも15）は福光署の調べに、「2人で話し合って刺す相手を決めた。人通りが多いので選びやすいと思った」と供述していることが23日、分かった。
生徒の1人が包丁で本多さんを刺した際、もう1人は道路の反対側でその様子を見ていたことも判明した。2人は6月中旬から学校を休みがちで7月はほとんど欠席しており、福光署は保護者からも事情を聴いて犯行動機の解明を進めている。
調べでは、女子生徒らは夏休み初日で夏祭りの前夜祭だった21日も、現場付近で刺す相手を探したが、見つからなかったので帰宅。事件直後、署員が2人を職務質問した際には、しゃがんで話し込んでいた。
目撃者によると、刺した女子生徒は本多さんのすぐ後ろを歩き、本多さんの腰を小突いていた。約10メートル歩いたところでバッグから包丁を取り出し、刺したという。
福光署は24日、2人を富山地検に送検する。地検の捜査後、2人は家裁送致され、検察官送致や保護処分など、家裁の決定を受ける。（共同）
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-040723-0021.html
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