06月25日付 日刊スポーツの報道「スタッフ全員ハゲ!フジが異色番組放送」へのコメント:

スタッフ全員ハゲ!フジが異色番組放送

 「ハゲのハゲによるハゲのための哀愁ドキュメンタリー」と銘打った異色番組が、フジテレビ「NONFIX」で放送されることが24日、分かった。男性の自然脱毛をテーマに、タイトルはずばり「ぼくらはみんなハゲている」(7月1日深夜2時35分)。男性スタッフはすべてハゲているか薄毛、女性スタッフもすべて円形脱毛症経験者とあえて“オール薄毛スタッフ”をそろえ、なかなか公に論じることができない現代のハゲ問題の核心に迫ったという。

 「あなた少し薄くなったわね」。異色ドキュメンタリーのきっかけは、フジテレビのある社員が妻から投げかけられた一言だった。その社員が、薄毛の藤田慎一ディレクター(30)に番組制作を提案。普段自分の現実から目をそむけていた藤田氏は反発したが、周囲に外堀を埋められ、男性の自然脱毛問題に向き合ったという。

 どうせやるならと、スタッフは全員薄毛かハゲの人を集めた。藤田氏は自称「MO型(ひたいがM字に後退、頭頂部が薄い)」。ある女性アシスタントディレクターは円形脱毛経験者で、ヘルメットを手放せない時期があった。

 これまでテレビ番組では正面から取り組みにくかった“タブー的”テーマ。スタッフはハゲは治るのか、ハゲをめぐる悲劇や苦悩、どう向き合えばいいのかなど、さまざまな角度からアプローチしたが、取材は難航した。円形脱毛経験者の女性ディレクター竹村香氏(41)は「道を歩いている人にハゲだからといって話を聞くのは失礼だし、悩んでいる人ほど話したがらない」とジレンマを振り返る。周囲にかつらであることをカミングアウト(告白)する瞬間を撮影しようとして、最終的にだめになったこともあるという。逆に「あなたたちスタッフがハゲだから話そう」という協力例もあった。

 結局、十数人の取材に成功した。毛髪専門医療機関の医師、人工毛植毛手術と自毛移植手術を受けた男性、モテなかったことで体得した口説きテクニックで生計を立てる男性、カツラ・カミングアウトクラブを結成した男性らを紹介しながら、フサフサの人には想像もつかない世界や問題点などを浮き彫りにする。

 竹村氏は「あらためて日本の社会はハゲに冷たいと思った」。藤田氏は「人口に対するハゲ率は年々増加しており、今や4人に1人は悩んでいるといわれます。なぜ神はハゲをつくりたもうたのか。全国の悩める人にささげ、ともに考える番組をつくりたかった」と訴えている。

[2004/6/25/07:54]

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-040625-0014.html

コメント