06月24日付 朝日新聞の報道「男児突き落としで児童相談所意見「少女の強制措置適当」」へのコメント:16:26

男児突き落としで児童相談所意見「少女の強制措置適当」

 東京都新宿区のマンションから5歳の男児が突き落とされてけがをした事件で、都児童相談センターが同区立中学2年の少女(13)を東京家裁に送致した際、「行動の自由を制限して強制措置がとれる施設に送るのが適当」とする趣旨の意見を添えていたことが、わかった。男児が死亡する恐れもあったという重大性に加え、少女が過去に問題行動を繰り返していた事情も考慮したとみられる。

 強制措置を求める意見は、長崎・佐世保で小学6年女児が切られて死亡した事件でも、佐世保児童相談所が出している。家裁の審判で保護処分が決まれば、児童相談所が送致先を決めるため、刑事責任が問われない14歳未満の少年少女の処遇としては最も管理が厳しい施設へ送られる可能性が出てきた。

 強制措置を取れる施設は全国に58カ所ある児童自立支援施設の中で男女各1カ所だけ。児童相談所は、集団ではなく個別生活や個別指導によって更生を目指すことが適当だと判断した場合に、意見を添えるという。

 一方、警視庁も事件の重大性を重視し、少女を同センターに通告した際、少年鑑別所に収容する観護措置が取られる「留置鑑別」をすべきだとする異例の意見を付けていたことも判明した。少年鑑別所は、非行の原因などについて専門的な調査を行う施設で、結果は家裁での審判などにいかされる。

 警視庁によると、少女は01年11月に新宿区内の小学校に転入した後、児童や校長を殴ったり、首を絞めたりといった問題行動が続いていた。

 学校で飼っていたニワトリなどの小動物を殺したこともあったという。

 こうした事実は警視庁や学校が把握しており、02年以降、同センターに何度も相談や通告があった。センターは少女に通所させて児童福祉司が指導するという措置を取っていた。

 警視庁によると、少女は今月22日、新宿区のマンションの4階と5階の間の階段踊り場から約11.6メートル下の地面に、男児を突き落とし、男児に軽傷を負わせたとされる。

 少女の送致を受けた東京家裁は23日、少女を東京少年鑑別所(練馬区)に2週間収容する観護措置を決めている。

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 東京家裁(山嵜和信裁判長)は24日、この少女の審判を開始する決定をした。裁判官3人の合議体が担当する。 (06/24 16:08)

http://www.asahi.com/national/update/0624/016.html
http://www.asahi.com/edu/kosodate/TKY200406240254.html

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