最後の“全員集合”に涙雨…いかりやさん告別式
加藤茶、真っ赤な目で弔辞5分

 がんのため死去したザ・ドリフターズのリーダーで俳優、いかりや長介さん(享年72)の葬儀・告別式が24日午後1時から東京・南青山の青山葬儀所で行われた。小雨のなか、沿道にあふれるファンら6000人以上が参列。ドリフメンバーの加藤茶(61)は弔辞で、「おれたち4人でドリフターズをやっていく。ゆっくり休んで…」といかりやさんをしのんだ。

 仕事に厳しかった故人の遺志を継いで、出演中の舞台の仕事を優先し、通夜を欠席した加藤。だが、この日は高木ブー(71)、仲本工事(62)、志村けん(54)とともに正午過ぎには到着し、いかりやさんの死後初めてメンバー4人がそろって会見した。

 「(会ったのは)12月にドリフの特番をやったのが最後。もう一回みんなでやりたかった。長さんは(故人の荒井注と)『待っているから、お前らも来い、今度は6人でやろうな』といってるんだろうな」と加藤。

 メンバーも、「亡くなったときはバカヤローと言ったが、きょうは謝らなくちゃいけない」(高木)「ゆっくり休んでほしい」(仲本)、「全身の力が抜けた。『もう、(死んでしまったの)かよ』という気持ちだ」(志村)と言葉を噛み締めるように語った。

 式の開始とともに、雨が降り始めた。

 加藤は「長さん、随分急いで逝ってしまったんだね」と切り出し、「さよなら」と締めくくる弔辞を約5分淡々と読み上げたが、その目は真っ赤だった。


 弔辞に続いて、喪主でいかりやさんの長男、浩一さんが「本当におやじはカッコいいヤツでした」などとあいさつ。

 「私が幼少のころから言われていた3つの教えがありました。『ありがとうの言える人間になれ』『ごめんなさいの言える人間になれ』『うそをつく人間になるな』。しかし、医者から余命の宣告を受けたとき、おやじにはその事実を伝えることができませんでした。最後の最後に言いつけを破り、うそをついたことが本当に申し訳なかった」と遺影に頭を下げた。

 葬儀所の一角に設けられた一般弔問客用の祭壇には、午前10時すぎからファンが続々と参列。そして午後3時すぎ、5000人以上ものファン、そしてメンバーら多数の芸能人に送られ、いかりやさんは旅立った。

ZAKZAK 2004/03/24
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_03/1t2004032416.html

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