03月24日付 日刊スポーツの報道「いかりやさん通夜、織田裕二も絶句」へのコメント:08:14

 20日に死去したザ・ドリフターズのリーダーで俳優のいかりや長介さん(享年72)の通夜が23日、東京・青山葬儀所で行われた。志村けん(54)らドリフのメンバーをはじめ、織田裕二(36)深津絵里(31)ら「踊る大捜査線」の共演者たちも、そろって弔問に駆けつけた。7年間にわたりドラマ、映画でコンビを組んできた織田は「もう甘える相手がいない」と悔しがった。芸能関係者、一般ファン合わせて約3500人が参列した。

 俳優としてのいかりやさんの代表作となった「踊る大捜査線」のメンバーが、全員集合した。弔問を終えて取材陣に囲まれた織田は「胸を借りて、思い切り甘えていたけど、もう甘える相手がいない」と言ったきり絶句した。しばらく間を置いて「寂しい」と絞り出すようにつぶやいた。

 いかりやさんと織田は96年フジテレビのドラマ「踊る大捜査線」で初めて仕事を共にした。俳優としてのキャリアは織田の方が先輩だった。「この世界は経験序列」といって、現場で疑問をよくぶつけられた。それでも織田は「教えるというよりも、こっちが教わることの方が多かった。コンビみたいでした」。ドラマと映画で合わせて7年間、2人は年齢差を超えた信頼関係を築いていた。

 同ドラマは2回映画化され、いずれも大ヒット。たたき上げのベテラン刑事役はいかりやさんの当たり役となった。現場では、若い俳優たちをよく励ました。織田は「とにかく温かい人でしたが、厳しさも持っていた」と振り返った。

 最後に言葉を交わしたのは、闘病生活から復帰した昨年7月、映画「踊る大捜査線THE MOVIE2」の初日舞台あいさつだった。舞台上で抱き合った時「がっしりとしていたので、全然いけると思った」という。

 酒の席は共にしたことがなかった。「1度、一緒に飲みたかった」。かなわぬ願いを口にした。取材陣の前で涙は見せなかった。帰り際、車に乗り込む前、立ちつくして空をじっと見上げた。あふれる涙をこらえていた。

 「踊る大捜査線」の共演者たちは、悲しい再会に肩を落としていた。深津はショックが大きく、取材に応じなかった。柳葉敏郎(43)は目を真っ赤にしていた。水野美紀(29)は「仕事に厳しい方でした」とうつむいたままだった。

 葬儀・告別式は今日24日午後1時から同所で営まれる。

[2004/3/24/08:24]
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-040324-0011.html

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