さよなら長さん…ファン1万人が記帳 [日刊スポーツ]
2004年3月25日 【ザ・ドリフターズ】
03月25日付 日刊スポーツの報道「さよなら長さん…ファン1万人が記帳」へのコメント:12:51
長さん、さようなら、そしてありがとう。20日に死去したザ・ドリフターズのリーダーで俳優のいかりや長介さん(享年72)の葬儀・告別式が24日、東京・青山葬儀所で行われ、ドリフのメンバー4人が勢ぞろいした。加藤茶(61)が弔辞で「40年間、本当にありがとう」と感謝の言葉を述べると、遺影を見つめる志村けん(54)の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。一般のファン約1万人が記帳。希代のコメディアンは、苦楽を共にしたメンバーと、ファンに見送られ、天国に旅立った。
こらえ切れなかった。加藤が弔辞を読み上げ始めると、それまで気丈に振る舞っていた志村の目から涙があふれてきた。ぬぐってもぬぐっても、こぼれ落ちてくる。「(お笑いタレントになる)チャンスをもらったのはいかりやさんのおかげ。感謝してます」。
18歳の時、自宅にいきなり押しかけて「弟子にしてください」と頼み込んだ。雪の降る寒い日だった。「明日から付き人だ」と認めてくれた。最後の別れを告げたこの日も、冷たい雨が降っていた。
決意の涙でもあった。「長さんから学んだ笑いを、微力ながら継承していきたい」。口を真一文字に結んだ。ドリフ時代に身につけた「コント」にこだわり続けることを誓った。
「ちょっと早過ぎたんじゃないか」。メンバーの中で、最も付き合いの長かった加藤が弔辞を読んだ。「もう少し我慢してほしかったなあ」。何も答えてくれない遺影に向かい、唇をかんだ。すぐ後ろには苦楽を共にしたメンバーが立っていた。「これからおれたち4人でドリフターズ、まだやっていくよ。あんたが残した財産だからね」。言葉を時々詰まらせたが、涙はぐっとこらえた。
5人がそろったのは、結成40周年を記念したフジテレビ「ドリフ大爆笑」のスペシャルを収録した昨年12月以来。この日が最後の“全員集合”となってしまった。4人は葬儀開始前に会見した。加藤は「もう1回『大爆笑』と『全員集合』を一緒にやりたかった」とかなわぬ願いを口にした。目を真っ赤にした仲本工事(62)は「眠っている顔は見たくない」とぼう然としていた。高木ブー(71)は「手を握ったら冷たくて」と涙を流して悔しがった。
出棺の際、全員が棺を運んだ。リーダーにしてあげられる最後の仕事だった。霊きゅう車のクラクションが響くと、並んで手を合わせた。車が去ってもなお、動こうとせず、手を合わせ続けた。最後の別れの時が来てしまった。ただ1人、涙をこらえていた加藤の目から涙があふれてきた。
「長さ〜ん、ありがとう〜」。ファンが車を見送りながらあちこちで叫んだ。「すごいリーダーのいるグループのメンバーとして誇りに思う」。志村が手向けの言葉を胸を張って送った。
[2004/3/25/09:36]
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-040325-0007.html
長さん、さようなら、そしてありがとう。20日に死去したザ・ドリフターズのリーダーで俳優のいかりや長介さん(享年72)の葬儀・告別式が24日、東京・青山葬儀所で行われ、ドリフのメンバー4人が勢ぞろいした。加藤茶(61)が弔辞で「40年間、本当にありがとう」と感謝の言葉を述べると、遺影を見つめる志村けん(54)の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。一般のファン約1万人が記帳。希代のコメディアンは、苦楽を共にしたメンバーと、ファンに見送られ、天国に旅立った。
こらえ切れなかった。加藤が弔辞を読み上げ始めると、それまで気丈に振る舞っていた志村の目から涙があふれてきた。ぬぐってもぬぐっても、こぼれ落ちてくる。「(お笑いタレントになる)チャンスをもらったのはいかりやさんのおかげ。感謝してます」。
18歳の時、自宅にいきなり押しかけて「弟子にしてください」と頼み込んだ。雪の降る寒い日だった。「明日から付き人だ」と認めてくれた。最後の別れを告げたこの日も、冷たい雨が降っていた。
決意の涙でもあった。「長さんから学んだ笑いを、微力ながら継承していきたい」。口を真一文字に結んだ。ドリフ時代に身につけた「コント」にこだわり続けることを誓った。
「ちょっと早過ぎたんじゃないか」。メンバーの中で、最も付き合いの長かった加藤が弔辞を読んだ。「もう少し我慢してほしかったなあ」。何も答えてくれない遺影に向かい、唇をかんだ。すぐ後ろには苦楽を共にしたメンバーが立っていた。「これからおれたち4人でドリフターズ、まだやっていくよ。あんたが残した財産だからね」。言葉を時々詰まらせたが、涙はぐっとこらえた。
5人がそろったのは、結成40周年を記念したフジテレビ「ドリフ大爆笑」のスペシャルを収録した昨年12月以来。この日が最後の“全員集合”となってしまった。4人は葬儀開始前に会見した。加藤は「もう1回『大爆笑』と『全員集合』を一緒にやりたかった」とかなわぬ願いを口にした。目を真っ赤にした仲本工事(62)は「眠っている顔は見たくない」とぼう然としていた。高木ブー(71)は「手を握ったら冷たくて」と涙を流して悔しがった。
出棺の際、全員が棺を運んだ。リーダーにしてあげられる最後の仕事だった。霊きゅう車のクラクションが響くと、並んで手を合わせた。車が去ってもなお、動こうとせず、手を合わせ続けた。最後の別れの時が来てしまった。ただ1人、涙をこらえていた加藤の目から涙があふれてきた。
「長さ〜ん、ありがとう〜」。ファンが車を見送りながらあちこちで叫んだ。「すごいリーダーのいるグループのメンバーとして誇りに思う」。志村が手向けの言葉を胸を張って送った。
[2004/3/25/09:36]
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-040325-0007.html
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